KOKIAというアーティスト。


☆これはiTunesのレビューにぶち込んだ文章ですよ。

ため息のような息づかいと、まるで踊っているかのような歌声。時にその優しい愛を、時にあまりにも壮大な愛を歌うKOKIA

KOKIAの歌の前では、「何々賞受賞」だとか「オリコンチャート上昇」という肩書きは、
あまりにも、野暮だ。KOKIAに肩書きなど要らない。KOKIAの肩書きは、「KOKIAの歌を歌っている、KOKIA」で十分だ。


KOKIAを初めて耳にしたときのことははっきりと覚えている。
それはすごく唐突で、すごく衝撃的だった。
たった15秒のCMで流れたKOKIAの歌。俺はその15秒の歌声で、いっぱつで心を打ち抜かれてしまっていた。

最初のアルバム「songbird」は大好きで、何度も繰り返し聴いた。
iTunesでは買えないが「LiveAlone」は壮大なメロディと、人間愛だけにとどまらない、地球愛とでもいうような
歌で、KOKIAがいかに大きく広い眼と心を宿しているアーティストなんだということを悟った。

それから「ネシアの旅人」というシングルを買ったりもしたけれど、KOKIAを聴くことから疎遠になってしまっていた。
きっと、「songbird」「Live Alone」で満足してしまったからなのかもしれない。
レビューにならないかもしれないが、何かすごく複雑な感情で、KOKIAの新曲を聴こうとはあまり思わなかった。
それでも、「songbird」は聴き続けていた。

やがて香港だかで注目を集めているという風の噂を聞いた。
CMでKOKIAの歌を耳にすることもでてきた。

そしてiTunesのStoreでKOKIAでサーチして、ここにたどり着いたわけだ。
このアルバムが出ていることを知らなかった。
とりあえず、「songbird」にも収録されている「ありがとう...」のthe pearl editionとあと数曲、購入してみた。

少しずつ、KOKIAのことを思い出してみようと想う。
KOKIAが秘めているチカラの大きさはよく知っている。
だけに「ちょっと暇だからKOKIAでも聴くか」とは想えない気持ちがある。

だけど、これだけは言える。KOKIAの歌には、歌声には、ひとの心を動かすチカラがある。直接的なチカラが。
KOKIAは自分を「歌う小鳥」だと言う。
小鳥の囀る歌声にも、耳をすましていれば、こんなにも素敵なものを感じることができると想う。

#そのいちばん最初のCD未発売幻のデビュー曲「For little tail」のMP3ファイルは今でも大切な宝物だ。