「DOLL。人形」
某映画館でスタッフ募集しているのを発見。
これは僥倖。ということで、問い合わせ。
ウチでやりたきゃ400字詰め原稿用紙2枚に
最近見た映画について作文を書いて送れ!!ということで、近所のBlack Pepperという喫茶店で
ありったけの気合いを入れて書いた。
映画も好きだけど、それと同じくらい、映画館という空間が大好きだ。
映画館で映画を見るということは、俺にとっては、夢を見に行くことだと思っている。
少なくとも自分はそういう楽しみ方をしてる。小さい、マイナーな単館上映作品専門の映画館に入って
客も数えるほどしかいないなか席に座って、照明が落ちて真っ暗になる。
それは瞳を閉じるのと同じ。夢にBGMが無いように、音楽は最小限だけでいい。
映画は静かであればあるほど好き。
数年前の日記に書いていた旧BOX東中野(現在はポレポレだかなんだかに改名)は
それこそ毎週のように通っていたけど、ここではドキュメンタリー物が
とても多かったのが残念だった。旧国鉄と解雇された従業員との闘争だとか。
だからあまり映画の世界に浸れなかった。プロジェクトXを見ているような感覚。それでも夢心地(は言い過ぎか)の感覚を味わいたくて、よく映画館には通っていた。
現実逃避とは違う感覚で。映画が終わって当たり前だけど映画館を出なければならなくて、
階段を上って、館を出て、道路を横断して駅の改札を通って電車を待つ。その間にだんだんと覚醒していく感じが今思うとたまんない。
最近バタバタしててそういう体験から遠ざかっていたから。
およそ文化的じゃない感じ。
で。
そんな映画館が好きなのでもう純粋にスタッフになりたくて応募。
これで落ちたら目も当てられない(前例があるし(;・ー・)。
こういう話は通ってから書くものだとは思うが・・・。
最近見た映画について書けと言われても、最近映画館に行ってなかったので何を書くか困った。
丁度この募集を見る前日にキューブリックを2本借りて見たけど
キューブリックについて語るならDVDを持っていてこれまでにも
数回見ている、「北野武/Dolls<2002>」の方がよほどうまいこと言えると想い、
こちらにした。
キューブリックの作品を見る少し前に、アニメの「THE END OF EVANGELION」を
たぶん10年ぶりくらいに見た。この作品が公開された後、雨後の筍のように分析本や解説サイトがたくさん
発売されたりできたりしていたのをなんとなく覚えてる。例えば、「映画の最後のセリフの意味は何だ」とか。
「あれはアドリブだった」とか、「監督とその声優が付き合っていてどうのこうの」とか。
そういう謎っていうのは、当時それについて考えていた人たちは今、どう思っているんだろう?
当時は俺にもさっぱりあの映画の心理描写的表現は意味がわからなかったと思う。
でも今になって見ると、不思議なことに、セリフや表現のひとつひとつが、
まるでテストの解答用紙を見るように、ハッキリ手に取るように解った。ああ、こういう意味だったのかと。
「シトって何ですか」とかそういうのはどうでもいいけど、
最後のセリフも脈絡から考えると、ハッキリ意味が酌み取れた。
これはどういうことなんだろう。
……しかし映画の意味がわかったところで……。