70枚に達したけれど

現在書いている(よく言えば(w)精神医療関係のノンフィクション。
文字数を数えて単純計算しただけで原稿用紙70枚といったところ。
目標は250枚で、書こうと思えば、精神病院に関することなどいくらでも書けるけれど、
そんなことを書き連ねて面白いだろうか?

刑務所の中の様子を漫画化した花輪和一の文字通り「刑務所の中」みたいなものが
書きたいのだけれど、俺に漫画が書けたらなあとつくづく思う。

ずっと考えていて思うことは、現代に生きている限りは誰でも、
例えば精神病院に強制入院なんてことになる可能性もあるってこと。

厳密に診察を受ければ、誰だって人格障害だとか睡眠障害とかレッテルは貼れると思うし、
むしろ今の時代、何の悩みも抱えずに夜もグッスリ眠れて性欲は風俗で発散して
一人で考え事をしているような人を「暗い」としか見ない人間こそ立派な異常者だと思う。

俺がもし何の過ちあってか、物書きにでもなれるとしたら、
絶対のテーマにしたいことがあって、それは「病識の有無」。

早い話が精神病の世界では、「あなたは自分が病気だと思いますか?」と聞かれて
「そんなことはない!俺は正常だ」と答えるということが、
そのまま精神病という証拠だということ。

これは冗談でも比喩でも誇張でもなんでもなく、
ある条件(例えば何か事件を起こしたとか眠れなくなったとか)で
それを問われてそう答えようものなら、それはカルテに「病識なし」と書かれます。

同じようによく「幻覚を見た」とか言うけれど、
幻覚だとわからない幻覚もある。
これはもうリアルドグラマグラの世界。
リアル夢オチというか。冗談になっていない。