自己主張
仕事の登録会に行った帰り。
バス停でバスを待っていた。
寒空の下、40分ほど待っていた。
数台のバスが停車するのを見送り、やがて
目的のバスが止まった。
椅子から立ち上がり、手を挙げて乗ろうとした。
バスはドアを開けたので乗ろうとした。
するとなぜかすぐにドアを閉めやがった。
ちょっと待てよ、と、ドアの脇にあるマイクに叫んだ。
それでもバスは走り出そうとしている。
バスは俺を無視して走り出した。
それを見送りながら、手を振るなどのリアクションで、
まだ俺は乗っていないということを示したが、無駄だった。
頭に来てコンビニからバスの営業所に電話をした。
クレームを付けて当然だと思った。
意図的に無視されたも同然だと思ったからだ。
営業所は車をよこしてくれた。
車内で説明をした。中立的に話を聞いてくれた。
だが車に乗ろうとしたとき「荷物をドアに当てるなよ」と言ったのが
俺の心境を判ってるのか!という気になり頭に来た。
結局ちゃんとバス停まで車で送ってくれた。
数時間後、部屋に申し訳程度の電話が来た。
ここで言いたいのは、以前の俺ならこんな苦情など
入れなかっただろうということ。
どこか自分の主張というものを持てるようになってきたのかもしれない。